出版社/著者からの内容紹介
【ネットADレポート】では、各広告代理店の担当者に直接インタビューし現状と動向を探る「事業者インタビュー(広告代理店やレップのマージン、代理店やクライアントの媒体選定の基準、代理店収益率アップの方法論、広告モデル媒体の成立条件などデータを交え紹介)」、ネット広告業界を分かりやすく分析する「全体解説」、おさえておきたい頻出語句をやさしく解説「ADキーワード」、ネット広告業界やビジネスの動向を探る「マーケットレポート」など、ネット広告に関する分析やデータを通じてネット広告の現状とその実態を鋭い視点で皆様にお届けいたします。
今回はバックナンバーとしてVol.001〜Vol.002を掲載。
抄録(「電子書店パピレス」より)
□「クリック保証型広告」収益徹底検証(1)
>>無料メールマガジンで食べていけるのか
今もそうかもしれないが、昔はメールマガジンが「ボランティアベース」だとよく言われたものだった。編集長となっている個人ユーザーが多くの時間と労力を割いた結果の産物であるケースが多かったためなのだが、現在では配信システムが「広告配信サービス」を提供しており、事態は一転した。広告を取るための営業活動という煩わしい手間がかからずに、自動的に広告が入り収入を得ることが可能になったのだ。そこで、最近では「オススメの副業」としてメールマガジンにスポットが当たることもしばしばだ。それに連動する形で、コンテンツをもつ企業も広告を掲載することで購読料を無料にしたメールマガジンをこぞって運営している。
しかし、広告だけでメールマガジン編集というサービスを運営することが可能かどうかについては、冷静な分析が行われていない。かけたコストに見合う収益が、何もしないで挿入される「広告配信サービス」だけで果たして得られるのだろうか。ともすれば、メールマガジンの配信が「何となく」「みんなやっているから」というムードだけで先行しているのではないだろうか。
そこで今回は大手メールマガジン配信システム「メルマ」を例に現状を分析する。
なお、計算の前提となる決算資料が第3四半期(99年10月-2000年6月)のものであるため、断りのない限り弊社ネットインサイダー誌が集計している「配信サービスマーケットシェア」の6月末時点のデータを用いた。データに関する詳細および最新分については小誌をご参照いただきたい。
http://www.vagabond.co.jp/vv/m-ni.htm
【1誌あたり月間売上】1ヶ月あたり3,210円
まず手始めに、媒体側ではなく広告を配信する側、つまり「メルマ」側へのメールマガジンの貢献度を算出してみる。
サイバーエージェントの第3四半期(99年10月-2000年6月期)決算によると、クリック保証型メール広告ネットワーク「メルマ」の売上は約1億7200万円。つまり1ヶ月あたり1910万円の売上が、メルマで配信されているメールマガジン数、約5950誌によってもたらされていることになる。
<算出>
1誌あたり月間売上 =月間売上÷総マガジン数 =1,910万円÷5950誌 =3,210円