出版社/著者からの内容紹介
――情報化時代もみんなで渡れば怖くない!――
会社に突然「電子メール」が導入された!どうやら「手紙」のようなものであるというのは知っているのだけれど、どうやって使ったらいいかはさっぱりわからない、何がわからないのかを説明できない……こんなお父さんはいませんか?もし、あなたがそうだったら、この本をあけてみてください。
「アサヒビールの電子メール社内革命」の著者が中高年サラリーマンの皆さんへ“読む元気”を贈ります!
抄録(「電子書店パピレス」より)
あなたの会社にもきっとある初心者のトラブル
あなたの会社には、もう、電子メールが入っているだろうか。何気なく使う社内のメールシステムだが、システムのお守りをし、社員が困らないようにする縁の下の力持ちがいなければならない。システム管理者という役割だ。ユーザーからの問い合わせに対応しながら、問題点を解決していくという仕事を受け持っている。
メールシステムは毎朝きちんと立ち上がらなければならない。が、立ち上がらないことが、過去一年間に二回あった。そんな時には、各地から問い合わせが殺到する。電話への対応、原因究明と解決。その日は技術担当者、業者を巻き込み、大騒ぎになってしまう。予定していた仕事なんか、やっていられない。
と言って、普段が暇なわけではない。多方面から問い合わせがある。その辺の実務記録からいろいろなエピソードをご紹介していこう。
開かないメール
「中部支店です」
「どうしました?」
「メールが一時間たっても開封できないのです」
「現在の画面は、どうなってますか」
「砂時計の表示が出て、止まったままです」
「どこからの、どんな題名のメールですか」
「本社の業務部の古田さんからのもので、タイトルは上半期実績となっています」
「調査して連絡します」
「私のパソコンは、どうしたらいいのでしょうか」
「一度、強制終了して下さい」
「えっ、強制終了って」
「そのままでいいですから、電源を切って下さい。また使用するなら、もう一度電源を入れて立ち上げてください」
業務部に行ってメールの内容を確認する。
「このメールです」
古田さんは、何が問題なのかといった涼しい顔。発信者は受信者の事情がまるでわからないのだ。発信してしまえば、何でも届くものと信じている。
そのメールを私のパソコンに送ってもらい、文書の内容をチェックしてみた。
文書の種類は表計算ソフトの「エクセル」。文書容量は三四七四キロバイト。とてつもなく大きい文書だ。これは本社内であれば問題なく受信して開封できるが、地方では無理だ。回線の太さが全然違うからだ。
どんな内容なのかプリントしてみる。三〇分くらいかかった。A4判の用紙で一四二枚。びっしりと数字が詰まっている。操作手順を登録しておき、自動的に操作を行わせるマクロ実行機能までちりばめたシートだ。本当は、こういう文書も問題なくメールで送りたいのだが、現状では、どうしようもない。
今後は回線も徐々に太くなっていくと思うが、ユーザーには事情を理解してもらい大容量ファイルを送るときには十分事情を考慮してほしいものだ。特にインターネットの場合は不必要な大きなファイルを送信すれば相手にも迷惑が掛かるかもしれない。このへんはエチケットといえるだろう。
著者について
宮本 紘太郎(みやもと こうたろう)
アサヒビール情報システム(株)ユーザー支援部長。
1995年から開始したアサヒビール社内電子メール「アサヒスーパーネット」の構築管理、運営に参画。構築に至る過程は著作『アサヒビールの電子メール社内革命』(中経出版)に詳しい。パソコンにまったく素人であったことが、だれにでも使えるシステムにつながった理由だという。本書では、電子メール利用者の陥ったトラブルを温かい目で観察している。