出版社/著者からの内容紹介
※「真実を話す」はtell the truthなのに「うそをつく」はtell a lieというのはなぜか? A dog is…、The dog is…、Dogs are…の総称表現のニュアンスの違いはなにか?などルールの羅列でなく、「なぜそう言うのか」を追及。
※日本人が間違えやすい不加算名詞…advice,mail,toast,underwear,などをわかりやすく解説。
…英語の冠詞の用法を読者とともに考える待望の書!!
抄録(「電子書店パピレス」より)
2.可算・不可算の両方で使われる名詞
ある種の名詞は1個のまとまったものを表わすときは可算名詞として使われるが,まとまった形が考えられないときは不可算名詞として使われる.これは次のような意味の名詞によく見られる.
食物:cake, pie, chocolate, pudding, toffee(砂糖・バターを煮詰めた菓子), stew, chicken, lamb, fish, egg, apple, fruit, cabbage, lettuce, onion, etc.
材料:rock, stone, oak, pine, string, thread, bone, etc.
自然現象:cloud, fog, rain, wind, etc.
食物――ケーキの姿はいろいろ
(1)Have some more cake, please.
(2)Have some more cakes, please.
(1)のcakeはバースデーケーキのような,大きなケーキの中から一部分を切り分けて食べる場合である.切り分けるまでは形も大きさも定まっていないから,数えることはできない.(2)のcakeはショートケーキのような,一定の大きさに切って並んでいるもので,したがって数えることができる.pieも同様である.
(3)Does anyone want some more pie?(CULD)
(4)We sat on the grass, each with our bottle of Cola and a hot pie.(COBUILD)
(3)の場合,大きなパイがあって,そこからもう少し切り分けましょうかと言っている.(4)では熱々のパイを1個という意味である.
You have egg on your chin.と言えば,卵のくずがあごについているという意味である.もしYou have an egg on your chin.であれば,丸い卵が1個あごにくっついているという,不可解な状況になる.
That baby has got banana all over her dress.というのも,同様に,バナナの細長い形は失われて,ぐちゃぐちゃになったバナナのかけらが服一面についているという意味である.
put some apple in the saladと言えば,丸ごとのりんごではなく,刻んだりんごをサラダに入れるという意味である.
We ate chicken for supper.は鶏肉を食べたという意味である.もしWe ate a chicken for supper.と言えば,1羽の鶏を食べたという意味になる.
上の4つの場合はいずれも,eggやbananaやappleやchickenが元のまとまった形を失って材料として見られる場合に不可算名詞になることを示している.
著者について
正保 富三(しょうぼ とみぞう)
1932年生まれ。富山県出身。大阪外国語大学英語学科卒業。高校、高専を経て、1974年より京都女子大学助教授。1982年同大学教授。1980〜91年ロンドン大学に留学。1989年大阪外語大学教授。1997年より龍谷大学教授。