人事破壊

表紙画像
著者:日下公人
価格:¥ 494
PHP研究所


↓ご購入はこちらからどうぞ
img

■ 内容紹介

出版社/著者からの内容紹介
 日本経済の復活は人事制度の根本的改革なくしてははじまらない。
 まず会社の“老害”を一掃! その時、人事権は崩壊する。そして仕事を自分で決められる日が到来するのだ。時代の一歩先ゆく著者が豊富な事例と斬新な視点で、だれも語らなかった衝撃的処方箋を提示する。


抄録(「電子書店パピレス」より)
 老害よ、さようなら。いま社員がトップに(内心で)期待していることは、年功序列だけで昇進した副社長、専務、常務をもう一度選別し、大掃除が終わった後には自分も辞めることである。役員人事ができるのはトップしかいないからである。
 世の中は転機を迎えている。古いことに詳しくても仕方がない。昔、公職追放があったように、もう五十歳以上はみんな辞めてください――あとは任せてくれ、という気持にサラリーマンはなっている。しかし「辞めてほしい」と下からは言えない。
 本当の資本主義なら大株主が来てそれを言うけれど、日本では株主がそれほど怖くないから、いつのまにか上のほうに「高齢クラブ」ができてしまった。優秀なナンバー2が出現したら、むしろそちらのほうがクビを切られてしまう始末だ。
 他の会社もそうなっているから、高齢クラブのネットワークや「高齢カルテル」が生まれた。そうなると、意欲のある社員が他の会社へ行きたいと思っても、高齢カルテルに話を通さなければ自由に移動ができない。アメリカでは若い担当者が相手の社長に直訴して商談成立というのはよくある話だけれど、日本ではこっちの社長からあちらの社長へ話をしてもらうという「儀式」が大切だ。
 そしてトップは「若い者に任せておけない」と言う。その言葉の裏側には「まだ後輩が育ってない。わしのほうが能力が上だ」という気持がある。あるいは「自分は去年と変わってない」と思っている。
 「衰えてない、だからまだやれる」とおっしゃるのはその通りだが、しかしそれは過去との比較である。後進がまだ育ってないというのは、現在のことである。しかし、未来のことはどうなるのだろうか。今から五年先の偉大な社長は、後輩の中の誰かである(いま社長をしている「あなた」ではない)。それを育てていますか。あるいは何ならもう任せてはどうですか、そうすれば急に育つと思いますよ……、というようなことがこの話には抜けている。財界一般の老害と言われるのは、そういうことである。


著者について
 日下 公人(くさか きみんど)
 昭和5年兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業後、日本長期信用銀行入行。昭和35年〜昭和38年経済企画庁総合開発局出向。昭和50年業務開発第一部長、昭和58年取締役を経て、現在、同行顧問、(株)ソフト化経済センター理事長、多摩大学教授。ソフト化・サービス化の時代をいち早く先見し、日本経済の名ナビゲイターとして活躍。未来予測の正確なことには定評がある。
 著書に『日本経済新聞の読み方』『続・日本経済新聞の読み方』(以上、ごま書房)、『個性を以って貴しとす』(プレジデント社)、『世界の未来は日本しだい』(祥伝社)、『会社ルネッサンス』『国家ルネッサンス』(以上、講談社)、『新・文化産業論』『ソフト経済学』『ソフト経済学PART2』『日本の寿命』『組織に負けぬ人生』『幸福への15章』『闘え、本社』(以上、PHP研究所)など多数がある。

■ インデックス

文庫版のための「まえがき」


まえがき(旧版)


序章 問題の核心は何だろう?
――人事破壊5つの波がやってくる
ヒント1 感動をもう一度取り戻そう
ヒント2 「アメリカ型経営」なら、四十五歳で社長になれる
ヒント3 老害よ、さようなら
ヒント4 損害を被る人に任せるのが一番いい
ヒント5 デフレ経済というまったく新しい状況の襲来


第T部 出口、そして滅びていくもの


第一章 「和の経営」神話は、最初から嘘だった
ヒント6 「和の経営」は中進国の特徴
ヒント7 貧乏な国は「人本主義」から始めるしかない
ヒント8 カネが無くても、情熱ならある
ヒント9 「日本的経営」は戦時中に始まった
ヒント10 「平等」は愛国心を持たせるためのアイディア
ヒント11 戦前の「月給取り」はとても偉かった
ヒント12 「平等主義」を完成させたのは日本陸軍
ヒント13 平等が終わり、差の時代が始まる
ヒント14 自由資本主義は博打場である


第二章 人事権崩壊、仕事が自分で決められる
ヒント15 人事破壊第一波――人事権は崩壊する
ヒント16 千人以上の集団にはやっぱり規則が必要
ヒント17 日本官庁の人事は「仲間」が決める
ヒント18 人格試験をすると「ゴマすり男」が出世する
ヒント19 アメリカ式でも人事はなかなかうまくいかない
ヒント20 日本は「重ね餅社会」
ヒント21 エリートはエリート同士で仲良くなる
ヒント22 老後の救済措置があるからみんな従った
ヒント23 不満だから辞めて女房の家継ぎます
ヒント24 志願制をどんどん取り入れよう
ヒント25 納得ずく、契約ずくのほうが楽しい


第三章 正社員も部分品、会社をかわってなぜ悪い
ヒント26 人事破壊第二波――正社員はどんどん部分品になる
ヒント27 正社員は忠誠心を疑わなくていい関係
ヒント28 あまりに正社員を採用しすぎた
ヒント29 エリートは最初から指名しよう
ヒント30 いかに雇用し、いかに差をつけるか
ヒント31 差をはっきりつける世界は、凄まじい活力が生まれる
ヒント32 九段が多すぎて囲碁界は人気を失った 
ヒント33 すべては必然性があってできたもの
ヒント34 ピョンピョン会社をかわるのも幸福だ
ヒント35 取っ替えひっかえやってみるのが一番いい


第四章 会社人間は絶滅、自立して生きたほうが楽しい
ヒント36 人事破壊第三波――会社人間は絶滅する
ヒント37 世界はみんな会社人間になりたがっている
ヒント38 これ以上行ったらもう奴隷
ヒント39 会社人間が会社を悪くする
ヒント40 大企業のお土産ほど不味い
ヒント41 会社への忠誠より、市場への忠誠
ヒント42 上司のみなさん、使いにくい部下を選ぼう
ヒント43 辛抱しても、「そのうちいいこと」が無くなった
ヒント44 会社は一人採用したら二億円
ヒント45 デフレ経済は日本企業への最後の一撃


第II部 入口、そして生まれてくるもの


第五章 デフレ時代は、未知との遭遇だ
ヒント46 人事破壊第四波――デフレ時代にはすべてが逆転する
ヒント47 何でも発想を逆にしよう
ヒント48 借家時代がやってくる
ヒント49 先進国の物価は十年間下がり続ける
ヒント50 もう値段の下がる商品に携わってはいけない
ヒント51 たいへんな着道楽だった江戸時代
ヒント52 ケインズ政策はもう役立たない
ヒント53 資本家の横暴が復活する
ヒント54 社長になる絶好のチャンス 
ヒント55 理屈抜きでクビを切られる怖い時代
ヒント56 頭は自分、部下は手足
ヒント57 フロッピー一枚で三〇〇億円
ヒント58 憧れてくれて、自然に売れてしまう
ヒント59 失業はチャンスである


第六章 先端分野は人本主義、考える人が一番偉い
ヒント60 人事破壊第五波――先端分野は真の人本主義
ヒント61 日本は資本主義ではなくなる
ヒント62 マンガは四畳半から世界に広がる文化
ヒント63 江戸文化はデフレ的だった 
ヒント64 外国人労働者を入れれば物価は安くなる
ヒント65 日本も二重国家になればいい
ヒント66 けろけろけろっぴはタイでも大人気
ヒント67 先端開発をする人は儲かって仕方がない
ヒント68 過去の実績ではもう部下を叱れない
ヒント69 会社がサロンみたいになる
ヒント70 人材は発掘し、登用するもの
ヒント71 打率は下がる 
ヒント72 早く辞めるほど立派な男だ
ヒント73 一番優秀な人は実業家になる
ヒント74 たくさん会社ができて、どんどん潰れる


少し長いあとがき
ヒント75 日本型人事の特徴は、正社員をたくさん採用すること
ヒント76 忠誠心より仕事の能力
ヒント77 中間部は「移動性高気圧」
ヒント78 企業以外の世界に学ぼう

■ 同じテーマのeBookを探す


「人事破壊」紹介ページの最終更新日時
2009年7月8日 17:33:06
ID:131
※実際の販売・ダウンロードは『電子書籍パピレス』にて行われます。