21世紀に勝ち残るITスピード経営

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著者:松本孝利
価格:¥ 998
経済界


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■ 内容紹介

出版社/著者からの内容紹介
 日本のサン・マイクロシステムズ、シスコシステムズをたちあげたITの達人が、IT後進国ニッポンに、やむにやまれず緊急提言! シスコはなぜ驚異的に伸びたのか?……シスコに学ぶIT革命実践活用術!!


抄録(「電子書店パピレス」より)
   情報をオープンにして、みんなの知恵を生かす

 シスコはチェンバースがCEOに就任した九四年から大きな変革に取りかかり、単なるテクノロジーベンチャーからの脱皮を図った。それを実現する戦略が「持たない経営」であり「インターネットの徹底活用」である。
 テクノロジーベンチャーだったシスコを大企業にするために、チェンバースが取ったのは、徹底的なアウトソーシング戦略だった。自社が持つべき強みと強化すべきところに重点投資を行うとともに、自社で付加価値をつけられないことに関しては徹底的なアウトソーシングを行う。持たない経営をするということは、アウトソーシング先を含めたビジネス・プロセスを構築する必要があり、アウトソーシング先との密なコミュニケーションが必要になる。
 インターネットの徹底活用によって、仕事のやり方を大きく変えてきた。例えば、一般的に販売は、セールスマンが注文を取る方法で行うが、その方法では、お客様がシスコやシスコの製品について何か知りたいことがあれば、営業マンを捕まえて情報を得なければなかった。製品を購入いただく場合も同様に営業マンを通じて行われる。下請けモデルのアウトソーシングの場合も同様にシスコの人間がオーダーや需要予測を基に生産計画を立て、アウトソーソング先に発注して生産が始まるというプロセスを踏んでいた。
 シスコは、こうした従来のやり方を止め、その代わりインターネットで情報をオープンに公開することによって会社を越えた情報共有を実現した。もちろんセキュリティによって関係のない情報は見られないようにしているが、できるだけ使いやすい形で情報を公開し、みんなが共有することによって、それぞれの知恵をつなぎ、生かそうと考えたのである。
 例えば、現在、シスコの製品をオーダーする際、お客様はシスコのインターネット・コマースのウェブにアクセスし、自らガイドに従って機器の構成を判断して注文まで簡単にできる仕組みになっている。シスコの製品は使い方によってシャーシやカード、ISOのバージョン、メモリの容量まで選択して構成する形をとっているので、昔はエキスパートでなければ組めなかった。
 しかし、今はウェブのガイドに従ってやれば、スキルのない人でも間違いない構成が組めるようになっている。
 構成が決まれば、今度は見積もりである。一回目の取引ではフェイス・ツー・フェイスでディスカウントレート等を決めてしまうと、次からは作成した構成に対する見積もりがウェブ上で出てくる。それで了解したら、オーダーボタンを押すだけで、発注完了である。
 オーダーした製品の納品に関する情報を入手する場合も同様にウェブで情報が入手できる。物流の外注先ともネットワークでつながっているので、お客様は、同じウェブで自分が発注した製品が出荷されたのか、また今、どこに行っているかまで見られる。それまではお客さんから問い合わせがあると、営業が発注を受けた製品がどのような状況にあるか、社内やアウトソース先に問い合わせを行い返していた。営業マンが捕まらないと、当然情報は入手できなかった。だが、今は二十四時間、いつでも自分の発注した製品の状況がわかる。この仕組みによってシスコの営業マンは提案やお客さまの相談にのるなど、もっと価値のある仕事に時間をかけることが可能になった。

   二兆円強の売り上げの九〇%以上はeコマース

 シスコでは全世界二兆円超の売り上げのうち九○%以上はeコマースによってカバーしている。この比率の伸びは、この仕組みが単にシスコにとってメリットがあるだけでなく、お客さまにとってもメリットがあることによる伸びであると考えられる。
 約九割の売り上げがeコマースによる直接オーダー。これは売上高の驚異的な伸び以上に大きな意味を持っている。IT化されるまでは、営業マンが顧客の元に足を運んで、紙でオーダーをもらい、それをオペレーターに渡し、コンピュータに打ち込んで管理をしていた。ワールドワイドで展開しているシスコには、このオペレーターだけでも何百人もいた。その何百人が要らなくなるとともに、急速な売り上げの伸びにも対応ができていた。
 IT化には他にもメリットがある。シスコの全世界のオフィス、お客様はインターネットによって接続されるため、お客様が自分のPCからウェブを通じて注文すると、シスコの本社のサーバーにオーダーが入る。その過程で入力ミスなどがあると、ソフトウェアがチェックしてくれるので、お客様が間違えた入力ができないようになっている。その上、コンピュータが納期を自動的に知らせてくれるのでお客様はいつ納入されるかを、すぐに確認できるようになっている。
 営業マンが紙でオーダーを出していた時は、構成の誤り、オペレーターの入力ミスがたびたび起こり、これをチェックするだけでもたいへんな時間が取られた。また、修正を行って再オーダーする時間も要していた。
 現在は本社のサーバーにアクセスすると、一瞬にして正確なオーダーができ、納期を確かめられる。しかも納期は半分に短縮できている。これが顧客満足度が上がってきている大きな理由となっている。


著者について
 松本 孝利(まつもと たかとし)
 アカデミー キャピタル インベストメンツ株式会社代表取締役社長。
 慶應義塾大学教授、法政大学名誉博士。
 1941年8月10日北海道札幌市生まれ。1966年法政大学工学部電気工学科を卒業後、日本電子(株)に入社し、大型コンピューターの基本ソフトウェアの開発に携わる。
 1975年日本DEC入社、横浜営業所長、東京第一営業部長を歴任。
 1984年に独立、インサイト・インターナショナル(株)を設立、UNIXの開発者ビル・ジョイを初めて日本に招くなど先駆的な活動を行う。
 1986年日本サン・マイクロシステムズ(株)を設立、同時に社長就任。1990年(株)システム・ソフトウェア・アソシエイツを設立。
 1992年日本シスコシステムズ(株)を設立し社長となる。1994年には日本を代表する企業13社からの出資により、同社をジョイント・ベンチャー企業とし、これらの活動を通じて日本におけるインターネットの普及に積極的な活動を展開。この間に米国シスコシステムズの日本担当副社長、アジア担当副社長に就任。1998年10月代表取締役社長。2001年4月アカデミー キャピタル インベスツメント(株)を設立。また同年4月より日本銀行政策委員会顧問。6月より(株)スクウェア社外取締役となる。

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「21世紀に勝ち残るITスピード経営」紹介ページの最終更新日時
2009年7月8日 17:33:07
ID:185
※実際の販売・ダウンロードは『電子書籍パピレス』にて行われます。