出版社/著者からの内容紹介
本格的に芸能活動を開始した剛と光一は……人気アイドル・kinkikids の青春を、実話をもとに小説化した第2弾。仕事、恋、友情……さわやかな2人の青春が駆け抜けていく。
抄録(「電子書店パピレス」より)
人見知りをする性格を直したいと思っている光一
上京したばかりの頃の光一は、ジャニーズ以外の場所で一人っきりであることをいつも感じていた。剛君が奈良から出てきて一人ではなくなったが、それでも二人だけでテレビ局に出かけたりすると、知っている人がいないので、楽屋にこもりっきりになるのが常だった。
人見知りをするのは光一ばかりでなく、剛君もまた同じだったから、誰かから声をかけられると、それだけで救われる思いがした。
個人でなく、コンビだから余計に人は声をかけづらいのかも知れないが、それはこちらのほうにも、人を寄せつけないようなものがあったに違いないと光一は思う。
プライベートの部分でも、ジャニーズの全員と話が通じたわけではない。どこかで、無意識のうちに構えていたように、今になって思ったりもする。
たとえば、長瀬君とのつき合いにしても、最初のうちはとても話しづらかった。それが同じ年ということもあって、最近では一緒に遊ぶことが多い。仕事は別にして、剛君と過ごす時間よりも、ひょっとすると長いかも知れない。
長瀬君の性格は、まるっきり光一とは正反対だ。そのくせに気が合うのは、不思議だと思う。
ある日、長瀬君に誘われて、彼の横浜の実家へ遊びに行った。家族の人たちに歓待してもらったばかりでなく、彼の友人を呼んで遊べたのが嬉しかった。ジャニーズに入って以来、学校で親友を持つことができなかった。
高校に進学するとき、東海大付属望星高校の単位制を選んだのは、そこで働きながら勉強する生徒と友達になることができるのではないだろうかという、微かな期待感が若干あったような気がする。タレントである自分に対する、何か特殊な感情があったのだろう。
しかし、ほとんど登校しないまま、二年間で中途退学してしまったのは、友人ができなかったからというよりも、自分自身に甘えていたせいだと今では反省している。それともう一つ。剛君よりも下級生というのは、プライドが許さなかったのだ。
あるテレビ局のプロデューサーの人から、「光一君は、高校を辞めたかも知れないけれど、普通の高校生以上の勉強を、仕事を通じてやっているよ」と言われたときは嬉しかった。もっともその人からは、「勉強をしようとするのに、年齢は関係ないから、本当に勉強をしたいと思ったら、それからでも遅くはない」とも言われた。
学校で勉強するか、社会で勉強するかの違いだけではないのだろう。今、英語を勉強したいという気になっている。というのも、歌詞に英語を入れてみたいから。そんな気持ちになったのも、吉田拓郎さんたちから、ギターを習ってからである。
『LOVE LOVE あいしてる』に出演したおかげで、ずいぶんといろんなミュージシャンの人たちと知り合えたし、教えてもらったことはいっぱいある。拓郎さんは収録の前になると、「明日は、頑張ろうな!」なんて電話をくれたりする。あれだけの人に、声をかけてもらえる幸せは、ちょっと言葉にできないほどだ。
本当は、こちらから「よろしくお願いします」と言うべきなのにと、反省!
最近、作曲をするようになって、夜更かしがまた増えてきた。若いといっても、テレビの画面にアップで映ると、顔の荒れているのがよくわかる。夜行性の生活を改めようとは思っているのだけれど、作曲を始めるとつい時間を忘れてしまう。これもまた、反省しなければならない。
そんなときに、TOKIOチームと野球をすることになった。おかげで久しぶりに早起きをして、朝の八時にマウンドに立った。悔しいことに、寝起きのせいか初回に六点を奪われてしまった。それでも一点差まで追い上げ、最終回に二死満塁のチャンスを迎え、逆転のチャンスだったのに、光一は凡退。
九回を投げ切っただけに、初回の失点が悔しくてならなかった。仕事で出場できなかった野球にはほとんど素人の剛君に、「僕がおったら、絶対に勝ってたで」と言われ、ガックリ。
彼には、変に自信たっぷりのところがあって、ときどき驚かされてしまう。
言っとくけど、剛君は野球をほとんどできない特殊な人なのです。バスケットだけはものすごく上手いんだけど、野球はからっきしダメ!
プロ野球解説者の人に、バッティングの特訓を受けたのに、ボールとバットの間がこ〜んなに開いてるの。コンサートで、光一のチャックが開いていたことがある。それよりもひどい開き方だ。
要するに、大きなボールしか扱えないんです。その点、僕はジャニーズでは中居さんと並んでセミプロ級の腕前を誇っている。
著者について
西牟婁 秋生(にしむろ あきお)
和歌山県生まれ。週刊誌記者を経て、フリーランサーに。『256ページの絶叫』などゴースト作品多数。
一章 毎日、いろんなことを考えている
震災から三年が経ったある夜の光一
漫才の台本作りに励む剛
古着はオシャレの代名詞だと思う光一
ギターを抱いた渡り烏に憧れる剛
二章 『LOVE LOVE あいしてる』
ハワイロケに行って感激の光一
草なぎ剛君が『LOVE LOVE あいしてる』に出演
『やさしさを胸に抱いて』剛は歌う
三章 コンビでも性格は似ていない
人見知りをする性格を直したいと思っている光一
任侠映画の主人公になった気分の剛だった
CDデビューが決まった日の光一
四章 ドラマの楽しみと醍醐味
ドラマ『ハルモニア〜この愛の涯て〜』の光一
ハミングバードが恋人の剛
五章 デビューの頃のKinKi Kids
デビューとは忙しいことであると知った光一
デビューに大喜びした剛であった
やっぱりタコが好きな光一
遣隋使であった剛のお話
六章 友達がいっぱい
光一のマブダチは長瀬君
ボーッとしているのが幸せな剛
光一は忘れてほしくないものを訴える
堀越高校を卒業した剛
七章 いろんなことを書かれた二人
光一はソープ嬢と交際していた!?
怪文書?
自称元彼女に告発された剛
八章 最近のKinKi Kids
光一は子供のころからドライブが大好きであった
運転免許がない剛
光一はこんなものが大好きである
夜シャンで元気を回復する剛
九章 硝子越しの青春
青春って何だろうかと光一は考えた
バレバレコントは嫌いな剛
腕立て伏せ三十回が日課の光一
十一時間以上も眠り続けた剛
音大生は適役と好評の光一
『ろくでなしBLUES』に憧れた剛だった