出版社/著者からの内容紹介
世界保健機関(WHO)がベトナムと香港および中国広東省において、原因不明の重症肺炎の集団発生がみられたとする緊急情報を出したのは3月13日(日本時間)。この日から、人類は未知の感染症(Emerging infectious disease)である重症急性呼吸器症候群(SARS;Severe Acute Respiratory Syndrome)と対峙。その封じ込めに追われることになった。
事態は落ち着きを取り戻しつつある。しかし、国内でのSARS感染の危険がまったくなくなったわけではない。
いたずらにパニックに陥らないためにも、われわれはSARSの真相を今一度、見つめ直さなければなるまい。これまで報じてきたSARS関連記事を集約、臨床像に的を絞った記事を再編成し、「Emerging infectious disease SARSの真実」として緊急出版した。
抄録(「電子書店パピレス」より)
SARS はどこまで明らかになったのか。
世界保健機関(WHO)がベトナムと香港および中国広東省において、原因不明の重症肺炎の集団発生がみられたとする緊急情報を出したのは3月13日。この日から、人類は未知の感染症(Emerging infectious disease)である重症急性呼吸器症候群(SARS:Severe Acute Respiratory Syndrome)と対峙。その封じ込めに追われることになった。
日本では5月16日、帰台後にSARS感染者と確認された台湾人医師が大阪や京都など関西方面を観光していたことが発覚。水際でSARSウイルスの上陸を辛うじて防いでいただけに、関係者に大きなショックを与えた。幸い、この医師からの2次感染は5月24日現在、確認されていないが、日本の水際作戦がなんとも頼りないものだったことが露見してしまった。これを機に、空港での検疫態勢の増強、厚生労働省の組織の引き締めが強化されたのは言うまでもない。
潜伏期間(WHO見解では最大で10日間)が過ぎ去る23日には、この台湾人医師が立ち寄った自治体は相次いで「安全宣言」を出し、国も続いた。
事態は落ち着きを取り戻しつつある。しかし、国内でのSARS感染の危険がまったくなくなったわけではない。いつなんどき今回のような事態が再発するとも限らないのだ。
いたずらにパニックに陥らないためにも、われわれはSARSの真相を今一度、見つめ直さなければなるまい。そのため、日経メディカルやMedWave、日経バイオテクなどで、これまで報じてきた記事を集約、再構成し、「Emerging infectious disease SARS」として緊急出版する。第一弾は「臨床編」。引き続き、病院や職場、家庭での感染対策の実際、国別の患者者数動向、SARSに関連するビジネスの動きなどを取り上げる予定である。
著者について
MedWave
日経BP社の医療専門総合情報サイト。医療、医学の最新情報をトピックスとしてオンエアしている。SARSについては、3月半ばから「SARS速報」と銘打って、日々関連記事を掲載してきた。