出版社/著者からの内容紹介
南米・アンデス山中のアタカマは、「世界最悪の場所」と恐れられる未踏の高地である。強風、砂の猛威、異常乾燥、塩湖や死火山の強烈な原色……。本書はこの凄絶な高地を、砂に埋もれたインカの道を頼りに、地質・気象・植物・民俗の調査を行いながら、徒歩とジープで縦断した著者を隊長とする男たちの記録である。人間の力の極限に挑む走行一千キロの旅は、現代生活で失われたものは何かという問いの中に向かって走り続ける。
著者について
向 一陽(むこう いちよう)
1935年佐賀県生まれ。東京外国語大学英米科卒。95年まで共同通信社勤務。東京外国語大学山岳会会員、日本山岳会会員。64年、東京外語大ボリビア・アンデス遠征隊長。70〜71年、アタカマ高地探検隊長。73〜76年、奥アマゾン探検隊長。他、南極、北極、アラスカ、オセアニア、アジア各地などで登山、調査、取材。
著書に『奥アマゾン探検記(上下)』(同)、『アンデスを越えた日本人』(同)、「日本の自然はなぜ荒れたのか』(共同通信社)などがある。