あの手この手のボキャブラリー増強法

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著者:佐久間治
価格:¥ 840
研究社


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■ 内容紹介

出版社/著者からの内容紹介
 英語学習者にとって最大のテーマであり、永遠の課題でもある〈ボキャブラリー増強〉のための方法を具体的にご紹介します。著者は語源のオーソリティで、接頭辞、接尾辞、語幹などもやはり「手掛かり」とはしますが、もちろん、方法はそれだけではありません。(意外な)そのとっておきの方法を、ぜひ本書を手にとってご覧ください。読むだけでかなりのボキャビルになります。


抄録(「電子書店パピレス」より)
 身近な商品名、広告などから覚える

 ボキャブラリーを強化する上で、日頃慣れ親しんだ言葉をヒントに未知の語を覚える方法ほど強力な武器はありません。まして、身の回りにあるブランド名や商品名から覚えられるとなれば、もうこれに勝るものはありません。ある人は、stun(気絶させる)という単語はウロ覚えで知ってはいたが、後年、スタンガンの stun と知って記憶がすっかり定着したと言っていました。また、ステンレス(stainless:汚れのない、さびない)やステンドグラス(stained glass:着色ガラス)は子供の頃から馴染んでいたので、学校で stain(しみ;汚す、しみをつける)を習った時にスムーズに頭に入ったという人は多いはずです。

 ただし、この方法を実践するには専門家の指導が必要です。どの商標名にどんな語が隠れているかとか、どの商品がどの単語のヒントになるかなんて普通の英語学習者には見当もつかないことです。例えば、かつらの「アデランス」(Aderans)は、英語のadhere(〜にくっつく、粘着する)の名詞形 adherence の h を抜いた語に基づく造語だなんて想像もつかないことです。なぜ h が“抜けた”かは不明ですが……もしかして hair?

 また、せっかく英語が使われていても、その名から商品の特徴を連想できない場合は大して役に立ちません。例えば、サクセスとタクティクスという商品名がありますが、それぞれ success(成功)と tactics(戦略)と直接関係がないので、記憶のヒントにはなりません。さらに、大塚製薬の POCARI SWEAT のように、興味をそそられる独特のネーミングも「“ポカリ”は明るく爽やかで、躍動感のある音をねらったもので、特に意味はありません」と教えられてガックリくるケースもあります(むしろ、sweat(汗)はネイティブには気持ちの悪い響きがあるそうです)。いっぽうで、同社の「ファイブミニ」(FIBE-MINI)は植物繊維(fiber)からの造語だそうです。

 この章では商標や商品名に限らず、商品の種類、および解説や広告コピーなども含めて広く身の回り品をチェックしてみましょう。

 ★レイバンは“ray(光線)を ban(さえぎる)”の意

 ●ちょっとした商標名に意外な英語が潜んでいるのを発見すると何となく得をしたような気がするものです。例えば、米国製サングラスのレイバンがあります。Ray-Ban と書いて「ray(光線)を ban(さえぎる)」の意味です。ban は「禁止(する)」の意味で多用される重要語です。たった3文字の短い語なので、新聞のヘッドラインに好んで使われます。abandon(捨てる、やめる)や banish(追放する)は同語源です。

 ●ツーカー・セルラーは企業名ですが、セルラー(cellular)そのものは商標ではありません。cellular phone(携帯電話)に使われている cellular は本来 cell(細胞)から派生した語で、「細胞のように張りめぐらされた(通信網)」という意味でケータイに使われるようになりました。最近は、もっぱら、cellphone とか、ひどい時には単に cell などと呼ばれています。結局、cell から出て cell に戻った格好です。なお、cell(細胞、小部屋)を抱く語は他にも cellar(地下の貯蔵室、(ワイン)セラー)と conceal(隠す)があります。

 ●下着メーカーのトリンプ(Triumph)の“横文字”には困りました。triumph そのものは「勝利」を意味する英語ですが、発音は[トゥライアンフ]です。ドイツ語も同綴りですが[トゥリンフ]と発音します。フランス語とスペイン語はぜんぜん綴りが違います。ドイツ語の発音に最も近いようですが、-ph を[p]音で読む習慣を私は知りません。

 ●確か自転車団体か何かの新聞広告に hearth という大きいコピーがありました。heart(心)と earth(地球)を合わせて hearth としたものです。考案者はさぞかし満足だったんでしょうが、とんでもない誤りに気がついたらしく、この広告はすぐ消えました。hearth なる英語が別にあるからです。hearth は「炉辺」という意味です。

 ●英語の広告コピーは気をつけなければなりません。日本人はごまかされても、外国人の目はだまされません。The Japan Times の投書欄に'DoCoMo ad sets bad example'(DoCoMoの広告は悪文の見本)という見出しで、Do you have manner? という英文の誤りを指摘する意見が載りました。「(携帯電話の使用は)マナーを守って」と訴えたいなら、自ら英語のマナー(manners)を守れ、と言いたかったようです。

 ●「ガスト」(Gusto)というファミリーレストランのチェーン店をご存知でしょうか。gusto は本来イタリア語ですが、英語にも「好み、心からの楽しさ」の意味でそのまま入っています。英語スラングでは beer の意味です。この語に「否定」の dis- がついたのが、disgust で「嫌悪、むかつき;むかつかせる」を意味します。disgusting の形でもよく使いますが、いわゆる、「ヘドが出るほどいやな」の意味です。

 ●最近「インディーズ」とか「インディーズ系」という言葉を見聞きします。何のことかと思えば、independent(独立した)の短縮形だとか。大手に対し、低予算で個性的な音楽や映画を製作する独立プロダクションを指す語で、米口語で主要ネットワーク外の独立テレビ局に由来します。

 ●ファッション雑誌の ViVi はうまいタイトルだなあ、と思います。ネーミングの由来は知りませんが、若い女性が読む雑誌としては、ViVi から連想する語は生き生きとして新鮮な語ばかりです。visual(視覚に訴える)でもいいし vivid(生き生きとした、鮮やかな)でもいいし。vigor(活力)や vital(活気に満ちた)もあります。viva(万歳)でもいいでしょう。

 *この続きは製品版でお楽しみください。


著者について
 佐久間 治(さくま おさむ)
 サンフランシスコ州立大学を経て、早稲田大学教育学部英語英文学科卒業。旺文社ラジオ講座、ラジオたんぱ、河合塾講師などを歴任。英語史研究家。著書に『英語の不思議再発見』『英語に強くなる多義語二〇〇』『英単語スペリング攻略法』(以上、ちくま新書)、『英語に効くクスリ』(日本経済新聞社)など多数がある。

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「あの手この手のボキャブラリー増強法」紹介ページの最終更新日時
2009年7月8日 17:35:18
ID:886
※実際の販売・ダウンロードは『電子書籍パピレス』にて行われます。